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東電福島第1原発 この1週間・・汚染タンク容量ひっ迫、汚染拡大

■2月13日 雑固体廃棄物焼却設備で排ガス冷却器の点検口から水の滴下が見つかった問題で、設備の停止操作を実施。

■2月14日 地下水バイパスの一時貯留タンクで水位「高高警報」が発生し、移送ポンプが自動停止。井戸からのくみ上げをすべて停止しました。東京電力は一過性の水位変動が原因と推定。15日に運転を再開しました。

■2月15日 1〜4号機建屋周囲の地下を″氷の壁″で囲う凍土壁(陸側遮水壁)計画について、当面は海側の閉合を先行させて、山側は段階的に閉合させる方針を、東電が原子力規制委員会の検討会で示しました。

■同日 汚染水を貯蔵する溶接型タンクの容量がひっ迫しているとして、東電は、漏えいリスクが高いために取り換えを進めていた組み立て式のフランジ型タンクを継続使用し、処理途中の高濃度の汚染水を受け入れる計画を規制委の検討会で示しました。昨年10月の海側遮水壁の閉合以降、新たに発生する高濃度汚染水の増加に溶接型タンクの建設が追いつかないため。

■2月16日 2号機海側の護岸地下水の全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)濃度が1リットル当たり5万8000ベクレルに。19日には同6万ベクレルに。この地点での過去最高値を更新しました。

■2月18日 溶け落ちた核燃料の冷却のために原子炉に注水し発生した汚染水を処理して再利用する循環注水冷却について、循環ループを縮小するため、タンクの切り替え作業を開始しました。塩分除去(RO)装置を建屋内に新設することにより、総延長的3キロメートルの移送配管を的800メートルに縮小する計画。

(「しんぶん赤旗」2016年2月22日より転載)