首都圏反原発連合、原発をなくす全国連絡会、さようなら原発1000万人アクションが9日に東京都内で行う「NO NUKES DAY(ノーニュークスデイ)原発ゼロ☆大統一行動」。成功にむけてとりくむ人たちの声を紹介します。
3・9原発ゼロ☆大統一行動の予定
午後1時から日比谷野外音楽堂集会。福島の被災者、原発立地県の代表らが発言します。
2時から巨大請願デモと国会大包囲。
2時から官邸前大抗議。
3時半から5時まで国会前大集会。国会正門前で、音楽演奏や超党派の国会議員、福島からのスピーチが行われます。
東京 首都圏反原発連合・越後 芳さん
東京電力福島第1原発に関するニュースは、漏れ続ける汚染水や補償の打ち切りについてなど、東電や安倍政権の当事者意識のなさが明らかになるものばかりです。収束作業にあたられる現場の人たちの被ばくの恐怖もある。長期にわたり苦しい避難生活を送る人々の悲しみが、もうあきらめにも変わろうとしていることを伝え聞くと、やりきれない思いです。
核のゴミ処理の問題も含め、原発が抱えるリスクはあまりにも大きい。責任を取ろうとする人もいないのですから、政府も経済産業省も電力会社も信頼できません。
原発をなくそうという世論は当たり前のものです。それを無視して、経済や電力供給を言い訳に再稼働に向けて暴走する政府には、強い憤りを感じます。
福島の事故を忘れないため、一人でも多くの人に伝えるため、原発をあきらめさせるため、私たちは集まり、声をあげ続けます。
リポートで姿伝えたい・・イラストレーター・伊丹 濯さん
昨年(2013年)、被災地の状況を確かめたくて、父たちと一緒に福島県に行きました。山に囲まれ、本当にいいところで、ここの景色をぜひ描きたいと思いました。でも山の向こう側は福島第1原発30キロ圏内で、人は住めない地域になっていると聞き、本当に許せませんでした。
その後、デモや抗議に参加する人たちを描きたいと思って首相官邸前に来てみたら、参加者のみなさんが工夫をこらした自作の抗議グッズなどを持ち寄っていました。みんな非常にポジティブで一生懸命でした。そういう姿を伝えたいと思い、不定期ですが抗議行動やデモのリポートをつくっています。
原発をとめた後は自然エネルギーなど工夫のしようがあるけど、また事故が起きたらどうしようもなくなってしまいます。原発をなくすため、3・9の行動を大きくして、原発なしで生きる道を真剣に模索していく国にしていきたいです。
世界中と連帯できる・・反原発西武線沿線連合 安藤直樹さん
反原発西武線沿線連合(反西連)が1月5日に行った高田馬場の「ニューイヤーデモ」には昨年の2倍の参加者がいました。原発に反対する声は、安倍政権の原発推進策に対して、あきらめるどころか、むしろ広がっていると感じています。
東京都知事選前後の脱原発の街頭宣伝でも、街の人たちは、これまで以上によい反応を示してくれました。原発反対を表明することに、多くの人がちゅうちょしなくなっています。
「イーニュークスデイ」は、福島原発事故を忘れず、日本だけでなく世界中の人々と連帯し、原発をなくす思いで一緒になれる貴重な取り組みです。私もボランティアでお手伝いをします。ぜひ、皆さんも職場や地域で話題にして、たくさんの参加者で成功させましょう。
楽器は声を大きくする・・ドラム隊で参加・桜花さん
チェルノブイリの恐怖など原発の危険さは知っていたのに、東京電力福島第1原発事故が起こるまで何も声をあげずに生活していた後悔が、今こうやって国会前で毎週ドラムをたたく原動力になっています。
事故は3年たっても、いまだ何ひとつ解決していません。それなのに政府はエネルギー基本計画の政府案で、原発を重要な電源として使い続けようとしていて、まったく理解できません。
3・9は請願デモと国会包囲でドラム隊として参加し、さまざまな楽器をもった人と一緒に声をあげます。ドラムというのは人の声を増幅させてくれます。大声を出すのが恥ずかしいという人の背中を押すことができるし、手拍子でリズムをとってくれるだけでもいい。みんなの声を大きくするために頑張りたい。
行動をぜひ成功させ、東京を含め各地で声をあげる人たちと一緒になって激励しあい、頑張っていきたい。