東京電力福島第1原発事故から15年。福島県いわき市の「原発をなくすいわき市民の会」は21日、原発ゼロを実現しようと、いわき市で学習会を開きました。
「帰還困難区域」の浪江町津島から大玉村に避難している馬場績(いさお)さん(津島地区原発事故の完全賠償を求める会代表)を講師に迎え、45人が参加しました。
農家の4代目という馬場氏は、刈り取った稲の「はさがけ」の合間にみんなで一服している様子など、事故前に妻が撮った写真を示しながら、「7センチ表土を削られ、山砂を持ってきて覆土された。150年耕した豊かな土には戻っていない。肥沃(ひよく)な土地を奪われた」と訴えました。
また、「自宅取り壊しの決断を迫られ、苦労して借金して建てた家が重機で一瞬にして壊された」と悔しさをにじませ、「帰るなら除染する」という国の姿勢を批判。「原発事故によって生きる土台を丸ごと奪われた。『故郷を返せ! 汚したものはきれいにして返せ!』これが私の心からの叫びです」と語りました。
参加した女性(70代)は「故郷に帰りたくても帰れない切なさが心に染みた。またこういう思いをさせるのか」と原発再稼働を進める国・東電に憤りました。
(「しんぶん赤旗」2026年2月23日より転載)