首都圏反原発連合(反原連)は9月25日夜、首相官邸前抗議行動を行い、民意を無視して原発の再稼働をすすめる安倍晋三政権に怒りの声をぶつけました。冷たい雨を突いて、800人(主催者発表)の参加者が「原発やめろ」「安倍はやめろ」とコールを響かせました。
「出張のたびに参加している」と話す大阪市の大学非常勤講師の男性(32)は「原子力は世界的に遅れたエネルギーだ。これを今から再び推進するというのはおかしな話だ」といいます。
東京都調布市の女性(68)は「原発は安全だというごまかしはもう通じない。再稼働は市民の生活を考えない政治のあらわれだと思う。安保法の問題も沖縄の問題も根っこは一緒だと思う。市民の声を聞けないならば、安倍政権は退いてもらうほかない」と語りました。
三重県伊勢市の男性(61)は「安倍首相は、国民の命や意見よりも電力会社の利益ばかり考えて原発を進めている。こんなやり方は絶対に認められない。すべての原発をなくすまで声をあげ続けます」。
初めて参加した仙台市の男性会社員(58)は「安倍首相は福島第1原発事故の現実を直視していない。再稼働を進めるなんて民意に逆行するもので、輸出なんて言語道断です」と話しました。
藤野衆院議員 原発ゼロ訴え 官邸前行動
日本共産党の藤野保史衆院議員は25日、原発に反対する官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。
「今国会のあいだに川内原発再稼働など、悪いことを強行されましたが、毎週みなさんに大きな力をもらいました」とお礼をのべ、「安倍政権を倒して原発を止める次のたたかいは始まっています。国民の世論と運動にかかっています。私たちも原発ゼロまで頑張ります」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2015年9月26日より転載)