
規制庁報告
中部電力が浜岡原発3、4号機(静岡県)の審査で地震の揺れ(基準地震動)の評価についてデータ不正を行っていた問題で検査を行っている原子力規制庁は1日、不正に関する通報を受けて中部電と面談を行った昨年5月以降にも同社内でデータ操作が行われていたと、原子力規制委員会に報告しました。規制委の山中伸介委員長は会見で「不正隠しが行われたのではないかと推測している」と述べました。
中部電は、規制委の審査会合で、対象の断層などの条件を変えた225ケースに対して、1ケースに付き20波の地震波を計算し、20波の平均との差が最も少ない地震波を「代表波」として選定すると説明していました。しかし、これまでに中部電は、1ケースにつき1000波計算し、その中から都合のいい地震波を「代表波」として選ぶなどの不正を行っていたことが分かっています。
規制庁は外部通報を受けて昨年5月から中部電と面談を実施。中部電は当初、不正を否定していました。規制庁によれば今回、中部電が5月の面談以降に、代表波以外の19波が選定されていなかったケースなどで残り19波を不正に選び直したものが、69ケースあったことが判明しました。今年6月17日に行った本店への立ち入り調査で、中部電から報告をうけました。
また、これまで調査中だった77件のうち63件について、不正の手順が明らかになりました。中部電が委託業者に1ケース1000波の計算を依頼し、「代表波」として1波選ぶ過程で、複数の部署が繰り返し関わっていたことが判明。1000波から都合のいい「代表波」を選定できなかった場合、委託事業者に再計算を発注。再計算が複数回に及んだ場合もあり、3万波近くの計算を実施してたケースもありました。
(「しんぶん赤旗」2026年7月2日より転載)