首都圏反原発連合(反原連)は8月28日、原発に反対する首相官邸前抗議行動を行いました。福島第1原発で放射能汚染水が外洋に流出するなど深刻な事態が続くなか、民意を無視して再稼働を推進する安倍晋三政権。1800人(主催者発表)の参加者は「川内(せんだい)原発今すぐ止めろ」「原発やめろ」と声をあげました。
7月から毎週参加しているという、東京都練馬区の男性(19)は「避難計画はありますが、地震や津波、火山の噴火があったとき、本当に住民の安全が守られるのか疑問です。原発はいりません」と語ります。
東京都町田市の男性(48)は「福島原発事故への対応を安倍首相はさぼっています。川内原発では、再稼働してすぐトラブルが起きました。原発はもうやめるべきです」。
埼玉県所沢市の男性(71)は「実家が仙台市内にあり、福島第1原発事故のとき、女川原発も危機一髪だったことを知り、原発の怖さを痛感しました。原発ゼロまで行動していきたい」といいます。
千葉市の男性(73)は「福島の人たちは避難生活を続けているのに再稼働なんておかしい。事故も収束していない。孫たちのためにも原発を何としても止めたい」と語りました。
藤野議員がスピーチ
日本共産党の藤野保史衆院議員は28日、原発に反対する官邸前行動に参加し国会正門前でスピーチしました。
藤野氏は、原発を再稼働した自治体には交付金を増やし、再稼働しない自治体には交付金を減らそうとしている政府を批判。「こんなことをしたら、立地自治体の原発への依存が強まる。安倍政権にはやめてもらうしかない」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2015年8月29日より転載)