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川内再稼働許さぬ 市民抗議・・九電 きょう午前にも

(写真)川内原発の正面ゲート前で抗議の声を上げる集会参加者=8月10日、鹿児島県薩摩川内市
(写真)川内原発の正面ゲート前で抗議の声を上げる集会参加者=8月10日、鹿児島県薩摩川内市

 九州電力は8月10日、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)を再稼働させる作業を11日午前10時半から開始すると発表しました。

 九電は11日午前10時半ごろ、核分裂反応を抑える制御棒の引き抜き作業を始め、原子炉を起動。同日午後11時ごろには、核分裂が連鎖的に生じる臨界に達する予定だといいます。

 九州電力が川内原発1号機を11日に再稼働すると正式発表した10日、原発の立地する鹿児島県薩摩川内市の原発正面ゲート前では前日に引き続き市民の抗議集会が行われました。

 早朝からゲート前に詰めかけた約400人が「無責任な再稼働は認められない!」と抗議の声を上げました。

 連日の抗議行動に参加している福島県川俣町の女性(57)は、原発事故によって故郷を奪われた人が何人もいると述べ、「福島の現実を無視して川内原発を再稼働させるなんて、絶対に許されない」と声を震わせました。

 首相官邸前で抗議行動を続ける首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんが「全ての原発をなくすことが私たちの目標」と全国での連帯の意思を示すと、大きな拍手が湧きました。

 主催の「ストップ3・11鹿児島集会実行委員会」を代表して発言した向原祥隆さんは、「今日も明日も一歩も引かず、抗議の声を上げ続けよう」と力強く呼びかけました。

 集会には日本共産党の真島省三衆院議員、いせだ良子参院比例予定候補、まつざき真琴県議が参加。真島氏は、避難計画のあいまいさに多くの住民が不安を抱いている下で「全ての疑問に答えが出せない限り、再稼働は認められない」と訴えました。

 同原発から30キロ圏内の鹿児島県日置市から参加した男性(64)は「強引に再稼働を進める国と九電の姿勢に憤りを感じます。強く抗議したい」と力を込めました。

(「しんぶん赤旗」2015年8月11日より転載)

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