東京電力は7月30日、福島第1原発3号機海側の地下トンネル(海水配管トレンチ)内にたまっていた高濃度汚染水抜き取り作業が完了したと発表しました。汚染水のない1号機のトレンチを除く2〜4号機で計約1万1000トンが除去され、処理がほぼ完了しました。8月上旬までに特殊なセメントで埋め立てる予定です。
2〜4号機タービン建屋にたまっている高濃度汚染水がトレンチに流入していました。政府、東電はトレンチから地中に高濃度汚染水が漏れ、地下水を汚染、その一部が海に流れ出ている可能性があるとみて、除去を急いでいました。
東電は当初、トレンチとタービン建屋の接続部を凍らせて遮断した後に取り除く計画でしたが、思うように凍結しなかったため、特殊なセメントを流し込み、埋め立てながら除去する方法に切り替えました。
2号機トレンチは6月末に除去し、埋め立ても終えました。4号機は4月下旬におおむね終了しましたが、約60トン残っているため、今秋に除去します。
(「しんぶん赤旗」2015年8月1日より転載)