原子力規制委員会の新規制基準への適合性審査の会合が7月31日開かれ、関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の基準地震動(原発で考慮すべき地震の揺れ)に影響する地震の震源深さの設定について、関電は、規制委の要求する3キロを採用することを明らかにしました。
先月の規制委で田中俊一委員長は、規制委と関電の意見の違いが目立つなどとして、8月までに美浜原発の耐震設計の基本となる基準地震動を確定しなければ、同原発の審査を打ち切る可能性を示唆していました。
関電はこの日の会合で、同社での検討結果は「4キロが妥当」だが、「審査の経過を踏まえ3キロに設定する」と説明。規制委も「評価したい」と了承しました。
(「しんぶん赤旗」2015年8月1日より転載)