検察審査会の起訴議決を受け、福島原発告訴団団長の武藤類子さんらは午後２時すぎ、東京・霞が関の東京地裁前で「市民の正義」「強制起訴」と書かれた垂れ幕を掲げました。報道陣がカメラのシャッターを切る中、武藤さんは告訴団代理人の河合弘之弁護士らと固く握手を交わしました。

　直後の記者会見で、「裁判で事故の真実が明らかにされ、正当な裁きが下されると信じる」との声明を読み上げた武藤さん。原発事故から４年余りの歳月を振り返り、「やっとここまで来たとの思いで胸がいっぱい」とほっとした様子を見せました。

　その上で、「どこに責任があったかきちんと解明されないと、被害に遭った人が浮かばれない」と話し、勝俣恒久元会長らに「包み隠さず真実を話してほしい」と呼び掛けました。

（「しんぶん赤旗」2015年7月31日より転載）