首都圏反原発連合(反原連)は7月17日、原発に反対する首相官邸前抗議行動を行いました。国民多数が反対する声を踏みにじって、8月にも川内原発(鹿児島県薩摩川内市)を再稼働しようとしている安倍晋三政権。2300人(主催者発表)の参加者は、「再稼働反対」「原発やめろ」「安倍はやめろ」と訴えました。
東京都目黒区の会社員の男性(40)は「原発再稼働も戦争法案も、国民の多数が反対している。それを強行する安倍政権はおかしい」と怒ります。「日本は国民主権の国。選挙だけではなく、さまざまな形で『だめなものはだめ』と私たちの意思を示します」
千葉県多古町から夫婦で参加した女性(50)は「福島の原発事故後、町の杉の葉を燃やした灰から高濃度の放射能が検出されました。自然とともにあった暮らしをできなくした罪は大きい。福島の人たちはどんなにか大変だろう。原発はやめて廃炉にすべきです」といいます。
東京都葛飾区の女性(66)は「国民の声を聞こうとせず、再稼働に進む安倍首相のやり方は許せません。世論で追い込むしかありません。身近なところから対話を広げていきたい」と話しました。
この日は、戦争法案に反対する国会正門前の行動に協力するため、官邸前の1カ所で抗議しました。
田村議員がスピーチ
日本共産党の田村智子参院議員は17日、首相官邸前抗議行動でスピーチしました。
田村議員は、安倍首相が新国立競技場問題で見直しを表明したことにふれ、「なぜ原発では国民の声を聞かないのか」と批判。参加者から「そうだ!」の声が上がりました。また、川内原発は火山噴火の問題が払しょくされていないとのべ、「再稼働は絶対に認められない」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2015年7月18日より転載)