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汚染雨水が外洋流出・・福島第1

 東京電力は7月16日、福島第1原発で放射性物質を含む水が、排水路を通じて外洋に流れ出たと発表しました。雨量の増加で、流出防止のために排水路に設置していたくみ上げ用ポンプの容量を超え、あふれ出たといいます。

 この排水路では、4月にも発電機の故障でポンプが停止し、汚染雨水が外洋に流れるトラブルがありました。排水路内の水からは、16日にセシウムが1リットル当たり830ベクレルと国の排出基準を超えていたほか、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)は同1100ベクレル検出されています。

 東電によると、16日午前8時24分ごろに流出を確認しました。原発敷地内の雨量は、同日午前3時から同10時の累計で51ミリに達し、ポンプの容量を超えました。この排水路は1〜4号機建屋近くを通り、外洋につながっているため、出口付近でせき止め、8台のポンプを使って港湾内につながる別の排水路に移送しています。

(「しんぶん赤旗」2015年7月17日より転載)

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