首都圏反原発連合(反原連)は7月10日、原発に反対する首相官邸前抗議行動を行いました。九州電力は川内原発1号機に核燃料を挿入し、8月にも再稼働を狙っています。世論調査で5~6割が反対する再稼働に突き進む安倍晋三政権に対し、2500人(主催者発表)の参加者は「川内原発再稼働反対」「原発やめろ。安倍も辞めろ」とコールしました。
東京都調布市の男性(41)は「3人の子どもたちの未来のことが心配になって初めてきました」といいます。「再稼働は、人の命より電力会社などの利益を優先するものです。子どもたちのためにも再稼働を止めたい」
観光で東京に来て参加したという山形市の会社員の男性(27)は「火山のあるところで原発を動かすのはおかしい。反対世論の力で安倍政権は倒せる」。
東京都千代田区の男性(62)は「川内原発を再稼働しようとしているが、事故が起きても国も電力会社も責任を取らないじゃないか。官邸前で声をあげ続け、広範な人と力を合わせて再稼働を止めたい」。
同八王子市の男性(73)は「安倍政権は川内原発を突破口に各地で再稼働を狙っているが、そうはいかない。原発ゼロを願う国民の声は揺るがない。日本の未来に無責任な安倍政権は退陣しかない」と話しました。
吉良、真島議員スピーチ
日本共産党の真島省三衆院議員、吉良よし子参院議員は10日、首相官邸前抗議行動に参加し、国会正門前でスピーチしました。
官邸前抗議に初めて参加した真島議員は、火山噴火の予知は火山学者もできないと言っていると指摘し、「川内原発は立地自体が不適です。再稼働なんてとんでもない」と強調しました。
吉良議員は、福島第1原発事故の損害賠償について、東京電力の社長が「最後まで貫徹する」と国会で発言したと報告。「再稼働反対と同時に、賠償打ち切りの見直しを求める声も広げていきましょう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2015年7月11日より転載)