福井地裁の高浜原発3、4号機運転差し止め仮処分決定について、小池晃日本共産党政策委員長は14日、次の談話を発表しました。
福井地裁は、本日、関西電力高浜原発3、4号機の再稼働差し止めを求める仮処分申請について、差し止めを命じる画期的な決定を下しました。今回は、法的な即効性のある仮処分決定であり、司法の判断によって原発の再稼働が実際に差し止められる全国初のケースとしてきわめて大きな意義があります。
政府は、新規制基準が「世界最高の基準」だと繰り返してきました。しかし、今回の決定は、「新規制基準は緩やかにすぎ、これに適合しても本件原発の安全性は確保されていない。新規制基準は合理性を欠くものである」と厳しく断じています。これは、「新規制基準を満たした原発は再稼働させる」という政府の原発再稼働の進め方そのものを根底から覆すものです。今回の論旨は、高浜原発に限らず、全国の原発にあてはまるものであり、昨年5月の大飯原発3、4号機の差し止め判決などに続く、きわめて重要な判断です。安倍政権と電力会社は、今回の決定を重く受け止め、高浜原発はもとより、全国の原発の再稼働を断念すべきです。
日本共産党は、全国の幅広い皆さんと共同を広げ、原発再稼働を許さず、原発ゼロの日本を実現するため全力を尽くします。
(「しんぶん赤旗」2015年4月15日付けより転載)