原発再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査会合が4月23目開かれました。九州電力は川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を7月中旬に起動する計画を示しましたが、規制委は「見通しが甘く、現実的な計画とは思えない」と指摘しました。
九電は、使用前検査の進捗(しんちょく)状況に合わせた計画表を提出。6月に核燃料を原子炉に入れ、7月中旬に起動、8月中旬に営業運転に移行する計画を示しました。
しかし、3月末から始まった使用前検査でも作業の遅れが目立っており、規制委の更田豊志委員長代理は「計画が現実的とは思えない。重要な検査なので、時間がかかるものに時間をかけたい。余裕を見込んだ計画とも思えず、希望的観測にしか見えない」と指摘しました。
九電の中村明上席執行役員は会合後、「再度工程は検討する」と話し、見直しを含めて検討する方針を明らかにしました。
(「しんぶん赤旗」2015年4月24日より転載)