首都圏反原発連合は4月24日、首相官邸前抗議行動を行いました。安倍晋三政権は2030年の電源構成で原発の比率を2割にしようとするなど、「原発回帰」を鮮明にしています。1500人の参加者(主催者発表)は、「原発利権守り被災者見捨てる安倍首相」などと書かれたプラカードを掲げ、「再稼働反対」「原発やめてふるさと守れ」とコールしました。
鹿児島市から夫(73)と娘と初めて参加した女性(67)は、川内(せんだい)原発が立地する薩摩川内市の出身です。「兄弟も地元のみんなも再稼働に反対です。火山の危険があり、使用済み核燃料の処理方法も決まっていないのに、再稼働なんてあり得ません」といいます。
千葉市から初めて参加した女性(48)は「川内原発の再稼働差し止めの仮処分が却下されたけれど、再稼働は絶対ダメだと訴えたくて来ました」。
千葉県八千代市の女性(72)は「3月に孫が生まれたので食べ物の放射能汚染が心配です。原発は絶対反対。声を上げ続けることが大事です」。
千葉県船橋市の元校長の男性(65)は「政府が国民や人類のことをきちんと考えないで、もうけだけで再稼働するのはまちがっています」と話しました。
田村氏スピーチ
日本共産党の田村智子参院議員は24日、原発に反対する官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。政府が2030年の電源構成で原発の比率を20~22%にしようとしていると批判し、「いまは原発の比率は0%です。原発は必要ありません」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2015年4月25日より転載)