「1基も動いていない原発を動かす必要はどこにもない」。4月3日おこなわれた首相官邸前抗議行動で、東京都中野区の女性(42)が語りました。首都圏反原発連合(反原連)が呼びかけているこの行動には、1200人(主催者発表)が参加。国民の声を無視して再稼働へ暴走する安倍晋三政権に怒りの声を突きつけました。
「川内原発再稼働反対」「原発ゼロ」のプラカードを掲げる人をはじめ、ドラムやほら貝、タンバリンを鳴らしながら、「原発やめろ」とコールする参加者が目立ちました。
「子や孫に、『原発に反対した』と胸を張っていえるよう声をあげ続ける」。東京都杉並区に住む男性(73)は、いいます。「事故が起きて、原発はコントロールできないと証明された。推進派がいくら安全を強調しても通用しない」
横浜市から参加した男性(90)は、福島県出身。「政府は原発を『重要なベースロード電源』だというが冗談じゃない」と憤ります。「電気は足りているのだから、原発を動かす必要はない。安倍首相は国民の命をいちばんに考えるべきだ」
宮本、吉良両議員スピーチ
日本共産党の宮本徹衆院議員と吉良よし子参院議員は3日、首相官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。
宮本氏は、政府・自民党が電源構成の比率をめぐって、原発を2割にしようとしていることを批判。「福島の事故がなかったかのような原発回帰を許すわけにいかない」と訴えました。
吉良氏は、「財界の言いなりに、国民の声を聞く気もないのが政府・自民党です。安倍政権を原発もろともやめさせましょう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2015年4月4日より転載)