自民党の原子力政策・需給問題等調査会(会長・額賀福志郎元財務相)は3月2日の会合で、原発などの「ベースロード電源」比率を現在の4割から6割に引き上げることを柱とした提言案をまとめました。会合では電源構成をめぐり激しくやり合う場面がありました。
提言は額賀氏ら調査会幹部が主導して策定。政府は2030年時点の最適な電源構成(ベストミックス)を検討しており、来週にも安倍晋三首相に提言します。
原発再稼働、40年以上の運転延長などを前提とした「6割引き上げ」方針に対して、河野太郎氏らは「『6割』を落とすべきだ」と主張。これに対し、原発推進派からは「『落とせ』という意見は(党内では)少数派だ。民主主義に反する」などと批判が上がり、場内は騒然としました。
河野氏は会合後、記者団に「『6割』については一任していない」となお抵抗する構えを見せました。
(「しんぶん赤旗」2015年4月3日より転載)