福島第1原発事故からの一日も早い復興を求めて3月28日夜、東京都内で講演会が開かれました。主催は「『さようなら原発』一千万署名市民の会」です。作家の大江健三郎さんらが講演し、参加者は原発に反対するプラカードを掲げてアピールしました。
大江さんは、小説家の立場から原発について書かれている文章や言葉を紹介。ドイツのメルケル首相の「原発をなくさないと未来はない」との言葉を引用しながら、「私たちも(先人たちの)思いを引き継いでいかなければいけない」とのべました。
福島現地から佐藤和良いわき市議が、「放射能汚染の現実」をテーマに京都大学原子炉実験所の今中哲二助教が、それぞれ報告しました。
あいさつしたルポライターの鎌田慧さんは、政府は川内(せんだい)原発を突破口に原発再稼働をねらっていると指摘。「再稼働反対の声を強め、福島に住む人と心ひとつにたたかおう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2015年3月30日より転載)