原発ゼロを求める国民の声を突きつけようと20日夜、首相官邸前抗議行動がおこなわれました。首都圏反原発連合(反原連)が呼びかけているもの。原発5基の廃炉が決まりましたが、川内原発や高浜原発などの再稼働を狙う安倍晋三政権。1000人(主催者発表。国会前は休み)の参加者は「全ての原発を廃炉に」「再稼働反対」と訴えました。
「福島第1原発事故直後の怒りを忘れないよう、自分のためにも参加し続けています」。埼玉県越谷市から参加した男性(35)は、いいます。「国民は誰も再稼働を望んでいません。安倍政権は、この声をちゃんと聞いてほしい」
京都市から1泊2日で東京観光に来ているという大学生の男性(19)は、友人と2人で抗議行動に参加しました。「東京に来るたびに時間が合えば、参加しています。政府は放射性廃棄物の処理問題をどうするのか。この問題すら解決できないのに原発再稼働はしてはいけない」
吉良・藤野議員スピーチ
日本共産党の藤野保史衆院議員、吉良よし子参院議員は20日、官邸前行動でスピーチしました。
藤野氏は「古くて小さい原発を廃炉にし、新しくて大きい原発を動かそうという政府の狙いは許さない」と話しました。吉良氏は「国連防災会議で『安全神話からの決別』が指摘された。原発災害防止の一番の決め手は再稼働せず、廃炉にすることです」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2015年3月21日より転載)