「高浜原発再稼働反対、大飯(おおい)原発再稼働反対」。東京電力福島第1原発事故の発生(2011年3月11日)から、もうすぐ4年となる1日、「3・11さよなら原発福井県集会2015inふくい~メモリアルアクション原発のない新しい福井へ~」(実行委員会主催)が福井市で開かれ、600人が参加しました。
手拍子で会場が一つになった子どもとおとなの合唱に続き、中嶌哲演(なかじま てつえん)・実行委共同代表が、20万人分を超えた「もう動かすな原発!福井県民署名」の、いっそうの取り組みを呼びかけ、詩を朗読して「1基たりとも動かさない決意を固めたい」とのべました。
リレートークが行われ、高浜、おおい両町などの県内や滋賀、京都両府県から12人が発言。高浜町の男性(68)は「高浜や、おおいの町民は決して黙して再稼働を容認しているのではない」と訴え、坂井市の女性は「子や孫、会うことのない遠い子孫に誇れる地球を」とのべました。
金元幸枝知事予定候補(日本共産党県書記長)が「世界一原発集中の福井から、原発再稼働にきっぱり反対する声を、知事選を通じて大きく訴えていきたい」と決意を表明し、拍手に包まれました。
裁判闘争の報告や福島からの訴えが行われるとともに、立石雅昭・新潟大学名誉教授と長沢啓行・大阪府立大学名誉教授が講演し、たびたび見直される基準地震動が設備の老朽化を考慮していない実態を指摘すると同時に、地表に断層がなくても強い地震が起こりうると強調しました。
参加者らは、再稼働を許さない「圧倒的多数の署名を」と訴える集会アピールを採択し、市内をパレードしました。
(「しんぶん赤旗」2015年3月2日より転載)