九州電力は2月27日、再稼働を目指す川内原発1号機(鹿児島県)について、最終的な審査に必要な「工事計画認可」の再補正書を原子力規制委員会に提出しました。2号機分と、1、2号機共通の「保安規定変更認可」の再補正は3月末までの提出を目指すといいます。
九電によると、提出したのは原子炉や非常用電源、冷却用の海水ポンプなど14施設に関する書類で約3万ページ。申請当初の5000ページから大幅に増えました。
川内原発について、規制委は昨年9月、基本的な設計や事故対策が「新基準を満たす」と判断。九電は昨年10月に審査内容を反映した補正書を提出しましたが、規制委から記載の改善を求められていました。
規制委は今後、再補正の内容を審査。他に保安規定変更の認可が必要な上、規制委の使用前検査もあります。
タービン建屋1階で漏えい・・福島原発4号機
東京電力は2月27日、福島第1原発4号機のタービン建屋1階で水が漏れていたと発表しました。漏れた水には放射性セシウムが1リットル当たり約1万1200ベクレル含まれていました。原因などは調査中としています。
東電によると、同日午前11時19分ごろ、同建屋1階の漏えい検知器が作動。同11時42分にもふたたび検知器が動作したといいます。
東電は、タービン建屋補機冷却系の配管の水抜きをしている際に、漏れた水だと説明しています。
(しんぶん赤旗2015年3月1日付けより転載)