首都圏反原発連合(反原連)は27日夜、首相官邸前抗議行動を行いました。福島第1原発で放射能汚染水の外洋流出が大問題になっているにもかかわらず、原発再稼働に突き進む安倍晋三政権。冷たい強風が吹きつけるなか、1300人(主催者発表)が参加して、「すべての原発 再稼働反対」「海を汚すな」「汚染をとめろ」と唱和しました。
福島県いわき市から参加した女性(46)=針灸(きゅう)師=は「食べるものも汚染された。原発は廃炉しかありえません」と怒ります。「政府も東電も責任をあいまいにしている。こんなことあってはならないはずです」
札幌市から出張で来たという会社員の男性(50)は「今回久しぶりに参加しました。再稼働ありきの政府の姿勢はおかしい。これからも反対の意思を表明していきたい」と話しました。
3カ月に1度は福島にボランティアに行っているという男性(73)=埼玉県所沢市=は「先の見えない仮設住宅での生活に、福島の多くの人が苦労しているのを見ていると、原発はなくしたほうがいいと実感します。草の根で声をあげていきたい」。
川内原発から1・6キロの場所に実家があるという女性(67)=調布市=は「汚染水を流しっぱなしの状況にいつも腹を立てています。原発にも再稼働にも反対の声をあげ続けたい」と語りました。
藤野・吉良議員スピーチ
日本共産党の藤野保史衆院議員と吉良よし子参院議員は27日、原発ゼロを求める首相官邸前抗議に参加してスピーチしました。
藤野議員は、衆院予算委員会での初質問で原発問題について政府を追及したことを報告。「原子力規制委員会による再稼働ありきのずさんな審査は許せない。再稼働阻止のために頑張っていきましょう」と訴えました。
吉良議員は、福島第1原発の汚染水問題についてふれ、「汚染水すらコントロールできていないのに再稼働なんて許されません」と強調、「原発いらない」「再稼働反対」とコールしました。
(「しんぶん赤旗」2015年2月28日より転載)