首都圏反原発連合(反原連)は2月20日、首相官邸前抗議行動を行いました。安倍晋三首相は通常国会でも、国民の多数が求める「原発ゼロ」に背を向け、再稼働を進めると明言しています。1400人(主催者発表)の参加者は「原発やめろ」「再稼働反対」とコールしました。
神奈川県小田原市から参加した男性(67)は「これだけ多くの人が原発再稼働に反対しているのに、再稼働を強行しようとするなんて安倍首相の考えがわからない。地元でも原発反対の行動がいくつかあるので、積極的に参加していきたい」と話しました。
「未来に原発という『負の遺産』を残してはいけない」と話すのは、同横須賀市の男性(70)です。「福島事故の原因もいまだわからず、放射性核廃棄物の処理すらできないのに、再稼働なんて論外です」
国会議事堂のまわりを自転車で走って原発反対をアピールしていた東京都板橋区の男性(35)は「僕たち市民が声をあげて『原発ノー』といい続けるしかない」といいます。
同小平市の女性(67)は「国民の声を聞かない安倍政権に腹がたって仕方がない。とにかく福島を絶対に忘れないという気持ちで運動を続けていきたい」と語りました。
吉良・大平・本村氏スピーチ
日本共産党の吉良よし子参院議員、大平喜信、本村伸子両衆院議員は20日、原発に反対する官邸前抗議行動でスピーチしました。
大平氏は「再稼働に前のめりな安倍政権下で中国電力は山口県上関原発の新設を狙っている。認められない」とのべ、本村氏は「核のゴミは捨て場がない。原発は動かしてはいけない」と訴えました。吉良氏は「安倍首相は安全性を確保して再稼働させるというが、動かさないことが一番安全だ」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2015年2月21日より転載)