【ロンドン=時事】英石油大手BPは2月17日発表した長期エネルギー見通しで、風力や太陽光など再生可能エネルギー利用が着実に伸び、エネルギー供給におけるシェアが2020年代初めには原子力を上回ると予測しました。
BPによると、再生可能エネルギーの消費は35年まで年間6・3%増と、石油など化石燃料や原子力、水力といった他のエネルギーよりも急速なペースで拡大。シェアは現在の3%から35年には8%へ拡大し、20年代初めには原子力、30年代初めには水力を上回り、石油、天然ガス、石炭に次ぐ第4のエネルギーに浮上する見込み。
特に、先進国などで構成される経済協力開発機構(OECD)諸国では、電力生産の伸びの9割を再生可能エネルギーが担います。BPは同エネルギー伸長の背景として、「技術の進歩などにより、コストが大幅に低下することが予想される」と指摘しました。
(「しんぶん赤旗」2015年2月19日より転載)