原発の新規制基準への適合性審査で、原子力規制委員会は1月27日、昨年12月に申請があった電源開発大間原発(青森県大間町)について、今後の審査の中での主要な論点を示しました。同社にとって初の原発となるのを踏まえ、規制委は「重大事故対処に必要な技術的能力があるか、詳しく説明してほしい」と求めました。
大間原発は2021年度中の運転開始に向け建設中で、使用済み燃料を再利用したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料だけを使う、世界初のフルMOX」を計画しています。
27日の審査会合で規制委は、建設中であることから「安全対策の選択肢は広いので、採用した対策の有効性を詳しく説明してほしい」と要望。地震や津波想定の元となる、青森県・下北半島の地質構造や、過去の地震活動などについても詳細なデータを示して説明することを求めました。
(「しんぶん赤旗」2015年1月28日より転載)