日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 汚染水浄化装置またもトラブル・・福島第1原発/泊1・2号機審査を再開

汚染水浄化装置またもトラブル・・福島第1原発/泊1・2号機審査を再開

東京電力は3月24日、福島第1原発で汚染水の放射性物質を吸着して大幅に減らす装置「ALPS(アルプス)」の2系統で運転を再開したところ、約6時間後にトラブルのため処理ができない状態になったと発表しました。アルプスは18日に1系統で処理能力が大幅に低下したため、確認のため3系統全てを停止。24日に2系統の運転を再開したばかりでした。

東電によると、24日午後7時前、処理後の水の放射性物質濃度を測定するためのタンクのマンホールから、1秒に1滴程度、水が垂れているのを社員が発見。漏えい量は約8リットルと推定。同日午後1時ごろに運転を再開した2系統の汚染水処理を中断。マンホールのつなぎ目のパッキンを交換後、25日午後4時過ぎに運転を再開しました。

 

泊1・2号機審査を再開・・原子力規制委

原子力規制委員会は3月25日、北海道電力泊原発1、2号機(北海道泊村)について、再稼働の前提となる適合性審査を再開しました。

北海道電は昨年7月に泊1~3号機の審査を申請しましたが、1、2号機は、原子炉冷却水の循環系統が違う3号機の解析結果を流用したことが問題視され、規制委は″替え玉受験のようなもの″と批判し、審査が保留になっていました。審査再開は今月初めに、北海道電が1、2号機の対策を手直しし、再提出したことを受けたもの。

会合では北海道電が対策の概要を説明し、規制委が主な論点を提示。地震や津波など自然災害への想定や備え、事故対策の妥当性などが規制基準に適合しているかを確認します。九州電力川内原発の審査が優先されるなか、審査が長期化する見通しです。

泊原発3号機について、規制委が事故時の冷却のため配管の追加工事を指示しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です