首都圏反原発連合(反原連)は11月14日夜、首相官邸前抗議行動を行いました。国民多数の声を無視して原発の再稼働へと突き進む安倍晋三政権に対し、集まった1700人(主催者発表)の参加者は「いりません!原子力発電」などと書かれたプラカードを持ち、「原発やめろ」「川内(せんだい)原発再稼働反対」と声をあげました。
埼玉県所沢市の男性(70)は、「国民の大多数は原発に反対しているし、福島の事故は収束する見通しすらない。政府はこの現実に目を向けるべきだ。全国各地で声を上げている人たちのためにも、私たちはここで意思表示を続けていかなければならない」といいます。
東京都大田区から参加した男性(82)は「安倍首相は原発をはじめ、どの問題でも、うそとごまかしばかり。各地で抗議行動が起こり、安倍首相はあせっているように感じる。これからも国民が怒っていることを見せつけていきたい」と話しました。
同杉並区の女性(66)は「福島の現状も解決していないのに、原発を輸出するなんてとんでもない。いったい誰のための政治をしているのか」と話しました。
「今の政治は国民ではなく、目先の利益のことだけ考えています」と話すのは川崎市から参加した女性(66)です。「使用ずみ核燃料の問題など、安倍政権は都合の悪いことには目をつむっている。将来の子どもたちのためにも、自分にできることは何でもしたい」
笠井議員スピーチ
官邸前抗議行動では、日本共産党の笠井亮衆院議員が国会正門前でスピーチしました。
笠井氏は、「他党議員は選挙間近で心ここにあらずだが、最後まで原発なくせの声をあげてがんばり抜くことが国会議員の務めです」と強調。衆院解散についても、安倍政権の暴走政治を許さない国民の世論と運動に追いつめられたものだ、と指摘して、「原発回帰、原発路線への復帰は絶対に許さない」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2014年11月15日より転載)