九州電力川内(せんだい)原発の再稼働に向け、地元同意を急ぐ鹿児島県の伊藤祐一郎知事が5日から3日間、臨時県議会を強行することに抗議し10月31日、県民らが県庁前で座り込みを始めました。臨時議会の招集をめぐっては29日、会派代表者会議が開かれ、日本共産党の、まつざき真琴県議、県民連合(社民ほか7人)などは反対しましたが、知事側は招集を押し切りました。
この日、県庁前では午前8時から約70人が緊急集会に参加。「伊藤知事は県民の命を売るな」「川内原発の再稼働を許さない」と書かれた横断幕を掲げながら、通勤中の職員にもビラを配布しました。
「ストップ再稼働!3・11実行委員会」の向原祥隆事務局長は、「知事、県議会が再稼働を決めたとしても反対の声を上げ続けよう」と訴えました。参加者は1時間にわたり「知事はなぜこんなにも再稼働を急ぐのか。再稼働反対の世論が高まっているからだ」とリレートークしました。「福島原発事故を繰り返さない」と女性が呼びかけ、童謡「ふるさと」を全員で合唱しました。
集会に参加した女性(50)は、「住民説明会に2回行った。住民が納得したとは到底言えない内容だった。九電も県も住民を軽くみている」と話していました。
(「しんぶん赤旗」2014年11月1日より転載)