首都圏反原発連合(反原連)は10月31日、首相官邸前抗議行動を行いました。安倍晋三政権は九州電力川内(せんだい)原発について、巨大噴火への備えも、まともな避難計画もない状態で再稼働へ突き進んでいます。1700人(主催者発表)の参加者は、ドラムのリズムに合わせ、「再稼働反対」「原発やめろ」「やめられないなら、おまえ(安倍首相)がやめろ」とコールしました。
東京都三鷹市の女性(42)は「福島の事故はまだ収束していません。川内原発に関する住民説明会のやり方もめちゃくちゃ。政府は再稼働させたいようですが、論外です」と憤ります。
都内の公務員の男性(55)は「原発にも安倍政権にも反対」といいます。「政権がかわってから社会がどんどん悪くなっています。テレビで見ているだけじゃなく、今なんとかしないといけないと思って来ました」
親に誘われて初めて参加した文京区の男子学生(21)は「事故が起きてから放射能の健康被害が怖い。官邸に『再稼働反対』と伝えたい」といいます。
千葉県市川市から参加した女性(68)は「放射性廃棄物は私たちの代できれいにはできません。日本にこれ以上、負の遺産を残したくない。原発は終わりにしなければ」と話しました。
笠井、吉良議員スピーチ
日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員は10月31日、原発ゼロをめざす首相官邸前抗議行動に参加し、国会正門前でスピーチしました。
笠井議員は「政府は加害企業である東電に、事故の収束と廃炉など、責任を果たさせるべきだ」と訴えました。
吉良議員は、「川内(せんだい)原発の火山噴火の判断について、当事者の九州電力まかせで安全といえるのか。再稼働を認めるわけにはいかない」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2014年11月1日より転載)