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最大津波26メートル・・福島第1想定 & 浜岡5号機の点検1年延長

 東京電力は10月3日、福島第1原発に今後襲来する恐れのある津波の高さを厳しく見積もった場合、最大26・3メートルになるとの想定をまとめました。また、地震の揺れの強さについても従来の最大600ガルから900ガルに1・5倍に引き上げました。原子力規制委員会の検討会で報告しました。

 東電によると、今回想定した津波の発生確率は1万〜10万年に1回程度。規制委が示した基準などをもとに、最も厳しい条件で策定したといいます。東日本大震災の際、第1原発1〜4号機で記録された津波は高さ15・5メートルでした。

 26・3メートルの津波に襲われた場合、海水が建屋地下の汚染水などと混ざり、放射性セシウム137で100兆ベクレル規模が流出するといいます。東電は2、3号機のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)にたまった汚染水を抜き取ってふさげば、放射性物質の流出量は7割減ると説明しています。ただ、格納容器内で溶け落ちた核燃料に津波が与える影響は想定していません。

 また東電は、福島第2原発では津波の高さが最大27・5メートルになるとの試算も明らかにしました。

 

浜岡5号機の点検1年延長・・圧力容器にさび

 中部電力は3日、2011年5月の停止作業中に海水が流入した浜岡原発5号機(静岡県)の点検を1年延長すると発表しました。今年9月までに終わらせる計画でしたが、原子炉圧力容器の内張り材に海水が原因とみられるさびが見つかりました。容器本体に届いている可能性も否定できず、念のため追加で調査・点検を行います。

 中都電はこれまでの点検で、圧力容器のステンレス製内張り材に、さびが広範囲にできているのを確認。表面を数カ所研磨しましたが、さびを除去できない箇所があり、さびの深さや形状の特定が必要と判断しました。圧力容器自体は十数センチの厚さがあることなどから、強度や機能に影響はないと説明しています。

(「しんぶん赤旗」2014年10月5日より転載)

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