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川内再稼働 知事・議会は反対を・・鹿児島 県庁前で住民ら要求

(写真)横断幕を掲げてアピールする参加者=10月9日、鹿児島県庁前
(写真)横断幕を掲げてアピールする参加者=10月9日、鹿児島県庁前

 全国すべての原発が停止する中、“突破口”として最初に狙われる九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩〈さつま〉川内市)の再稼働に対し、同県議会初日の9月9日、知事や議会に反対表明を求める「ストップ川内原発再稼働!9・9県庁行動」(主催=ストップ再稼働!3・11鹿児島集会実行委員会)が行われ、主催者発表で約300人が結集しました。

 翌10日にも原子力規制委員会が審査書を正式決定するとされ、地元の説明会も始まろうとしており、実行委員会は28日の全国集会(鹿児島市)に向けた県庁前集会や議会傍聴を連続的に行う計画です。

 橋口孝久共同代表は「(行動を)原発が止まる第一歩にしたい」とあいさつ。事務局の杉原洋さんは、審査対象とされない避難計画の実効性や過小評価された耐震設計の目安となる地震の揺れ(基準地震動)の想定などを挙げ、「再稼働反対が知事の当然の態度だ」と強調しました。

 リレートークでは、地元・周辺自治体の発言者が「市民アンケートでは85%が反対している」(薩摩川内市)、「安全な避難先はない」(いちき串木野市)として「廃炉」を主張。宮崎や熊本からも「重大事故では同じように被ばくする」との訴えがあり、大きな連帯の拍手が起こりました。

 傍聴に約60人が詰めかけた本会議では、伊藤祐一郎知事が再稼働に向けて「理解を得ていく必要がある」と改めて表明。閉会後、実効性ある避難計画さえない再稼働に反対するよう署名1万8044(総計12万3364)人分を知事あてに提出し、議会各会派にも要請しました。

(「しんぶん赤旗」2014年9月10日より転載)

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