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くみ上げ地下水 基準値超え続く・・福島第1原発

 福島第1原発の地下水バイパス計画で、海に放出するためのくみ上げ用井戸で採取した地下水から、放出基準を超える放射能濃度が検出される事態が続いています。東京電力は6月11日、9日に採取した地下水から過去最高値と並ぶ1リットル当たり1700ベクレルのトリチウム (3重水素)を検出したと発表しました。

 この井戸は、12本ある井戸の最南端。130メートルほど上流側には、昨年8月に高濃度の放射能汚染水が漏れたタンクがあります。先月26日に採取した水から同1700ベクレルを検出して東電が定めた海への放出基準(同1500ベクレル)を超えたため、翌27日以降この井戸からのくみ上げを停止。その後も高濃度の傾向が続いています。

 地下水バイパスは、原子炉建屋などへの地下水流入による高濃度の放射能汚染水の増加を抑制するため、建屋の山側で地下水をくみ上げて海に流す計画。東電は、一つの井戸で基準値を超える状況が継続する場合でも、他の井戸の地下水と一緒にためた一時貯留タンクの水が基準値を下回れば海に放出することもあるとしています。

(「しんぶん赤旗」2014年6月12日より転載)

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