韓国で最も古い古里原発（釜山市、蔚山市）１号機の閉鎖を求めてこのほど、文化人や大学関係者など56人の識者が宣言文を発表し、大統領府に送付しました。詩人の高銀（コ・ウン）氏、環境財団代表の崔冽（チエ・ヨル）氏、盧武鉉（ノ・ムヒョン）政権で副首相を務めた金信一　（キム・シンイル）氏、元産業資源相の金泳鎬（キム・ヨンホ）氏などが名を連ねています。

　宣言文は、３００人近い犠牲者を出した客船「セウォル号」沈没事故にふれながら、「現時点で最も深刻な課題である老朽原発、古里原発１号機の閉鎖を要求する」とし、「韓国が安全と命を重視する社会へと向かう確実な一歩になる」と述べています。

　同原発は１９７８年に稼働しました。30年たった運転期間を２００７年に延長、37年目を迎えています。半径30キロの範囲に３４０万人が生活しています。

（「しんぶん赤旗」2014年6月12日より転載）