東京電力福島第1原発事故の健康影響に関する描写が波紋を広げている「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)連載の漫画「美味しんぼ」が、5月26曰発売号から休載することが17日、分かりました。小学館が19日発売の最新号で明らかにします。
最新号では、村山広編集長名で「多くの方々が不快な思いをされたことについて、編集長としての責任を痛感しております」とした上で、漫画の今後の方向性について、「批判を受け止め表現のあり方を見直していく」と説明。10ページにわたり賛否両論を併記する形で、自治体や有識者らの見解をまとめた特集も掲載しています。
これまで、主人公が福島第1原発を訪問後に鼻血が出たとの描写や、他の実在する登場人物が「福島に住んではいけない」と述べる場面、震災のがれき処理を受け入れた大阪でも影響が出ていると描かれました。これに対し、地元自治体から批判が出ていました。
(「しんぶん赤旗」2014年5月18日より転載)