東京電力福島第1原発事故に伴い、福島県南相馬市で続いている放射線量が局地的に高い「特定避難勧奨地点」の設定について、政府の原子力災害現地対策本部が今夏にも解除する意向を市に伝えていたことが5月16日、分かりました。解除されれば福島県内から特定避難勧奨地点がなくなります。
南相馬市内に設定されている特定避難勧奨地点は、142地点152世帯。退去の強制はありませんが、子育て世代を中心に約8割が避難しています。既に除染を終えており、政府は早ければ今月中にも、行政区長らを対象にした説明会を開き、モニタリングを実施する考えだといいます。
政府は2011年6〜11月、年間被ばく線量20ミリシーベルトを超えているとして南相馬、伊達両市と川内村の260地点281世帯を特定避難勧奨地点に設定。伊達市と川内村では、12年12月に全地点で解除されました。
(「しんぶん赤旗」2014年5月17日より転載。図はFNNニュースに加筆=山本雅彦)