原子力規制委員会は5月16日、新基準への審査会合で、関西電力高浜原発(福井県高浜町)で想定する地震の揺れ(基準地震動)について、700ガルとした同社の想定を大筋で了承しました。
関電は昨年(2013年)7月、同原発の基準地震動を550ガルと申請。審査の中で規制委から指摘を受け、700ガルに上方修正しました。同原発は、津波の想定(基準津波)も大筋で了承されており、九州・電力川内原発に続き、補正申請書の提出に進む可能性もあります。
一方、規制委は基準地震動を700ガルから856ガルヘと引き上げた関電大飯原発(福井県)に対しては、活断層が敷地から約2キロと直近にあることなどから、想定の不確実な部分についての再検討を求めました。
(「しんぶん赤旗」2014年5月17日より転載)