日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 大飯原発 すぐ止めて・・官邸前/黙ってられない 原発なくせ 各地で行動

大飯原発 すぐ止めて・・官邸前/黙ってられない 原発なくせ 各地で行動

首都圏反原発連合が呼びかける51回目の首相官邸前抗議行動が4月19日、行われました。大飯原発を動かし続け、原子力規制委員会の新規制基準をテコに原発再稼働を推進しようとしている安倍晋三内閣。3000人の参加者(主催者発表)は「福島原発で汚染水漏れが続いているのに、なにが再稼働か」「再稼働させるための規制基準なんていらない」「大飯原発いますぐ止めろ」と声をあげました。

「大飯を止めろ」「原発いらない」とコールする(右から)笠井晃、紙智子、井上さとしの3国会議員と山本きよこ敦賀市議=4月19日、国会正門前
「大飯を止めろ」「原発いらない」とコールする(右から)笠井晃、紙智子、井上さとしの3国会議員と山本きよこ敦賀市議=4月19日、国会正門前

妹と一緒に参加した千葉県の女性(33)は「大飯原発に活断層がある可能性が高いのに、調査が完了する前から安全だといいはるのは、どう考えてもおかしい。震度5以上の地震も頻発しているし、大飯原発はすぐに止め、ほかの原発も廃炉にすべきだ」と語りました。

母親とその友人とともに参加した東京都町田市の女性(38)は、いいます。「安倍首相は再稼働しないのは現実的じゃないというけど、そんなのおかしい。安全な原発から再稼働するといいますが、安全な原発なんてあるのでしょうか」

昨年9月から参加している川崎市の女性(56)は「声をあげないと再稼働されると思う。原発を早くなくしたい」と話します。

東京都足立区の男性(28)は「一度原発事故が起これば収束できない。そんな原発を動かしてはいけない。原発が2基しか動いていなくても電気は足りてるんだから、原発ゼロは決して非現実的ではない」と話しました。

笠井・紙・井上の各氏スピーチ

日本共産党の笠井亮衆院議員、紙智子、井上哲士の両参院議員と山本貴美子(きよこ)敦賀市議がスピーチしました。

笠井氏は、現在稼働している関西電力大飯原発3、4号機を7月に施行される新規制基準の例外扱いにしていることを批判し、「特別扱いで継続稼働させるのは許せない」と訴えました。参加者も「とんでもない」と応じました。

紙氏は、青森県で大間原発の建設工事が進んでいると告発。東京電力福島第1原発事故を機に周辺住民の意識が変わり、対岸の北海道函館市でも建設反対の動きが強まっていると話しました。

井上氏は、福島第1原発で停電や汚染水漏れなどが次つぎに明らかになったことをあげ、「反省もない政府や東電に再稼働を口にする資格はない」と強調しました。

 

原発のない新しい福井をめざして・・山本きよこ敦賀市議

発言要旨

行動原発銀座の福井県から来ました もんじゅや日本原電のある敦賀に住んでいます山本きよこと言います。(キンカンデビューでドキドキの初スピーチ)

敦賀でも福島原発事故の後、原発事故に不安に感じて、原発いらないという市民が増えています。ところが、市長や議会は原発にしがみついています。

原発がずっと動いていないので敦賀では「仕事がない」と雇用問題が深刻です でも、このまま原発にしがみついていても私たちに未来はありません。

1日も早いエネルギー政策の転換こそ必要です。原発を廃炉にすることで仕事がうまれます。自然エネルギーを進めることで、新しい産業が生まれます。福井でも昨年からこのキンカン行動に連帯して、毎週金曜日に福井県庁前で抗議行動を行っています。

これからも原発のない新しい福井をめざしてがんばります。みなさん、共にがんばりましょう!

 

黙ってられない 原発なくせ 各地で行動

原発再稼働に反対する官邸前抗議行動に呼応した金曜日行動が、4月19日も各地で取り組まれました。

静岡・浜松・・着ぐるみ姿も

静岡県の浜松市中区・JR浜松駅前では、原発ゼロや中部電力浜岡原発(御前崎市)の廃炉を訴える「原発再稼働反対金曜アクション@浜松」が行われました。1月に始まり15回目です。

参加した20人以上が、ギター、太鼓、タンバリンの楽器を使って、にぎやかに原発の危険性を訴える替え歌でアピールすると、多くの帰宅中の通行人が注目していました。キツネやタヌキの着ぐるみ姿もありました。

仕事が早く終わったらなるべく参加している野沢正英さん(45)=北区=は「安倍総理は原発再稼働を狙っているが、『美しい国』どころか、放射能で汚れた国になってしまう。原発事故は二度と許されない。反対の意思表示を続けたい」と話しました。

帰宅中にアクションをじっと見つめていた女性(19)=西区=は「難しいことはよくわからないですが、福島原発事故で危険とわかった原発はなくしてほしい」と語っていました。

岐阜・高山・・廃炉決断早く

岐阜県高山市のJR高山駅前では、「原発ゼロ」のプラスターを持ち、キャンドルをともし、約10人が声をあげました。

ギターやハーモニカで音を出しながら「今守りたいものがあるなら、原発はいらない」と歌い、アピールしました。フリートークでは、「1日も早く廃炉の決断を求めていきたい」などの声が出されました。

初めて参加した女性(34)は「子どもたちのために原発はなくしたい。来れるときはまた参加したい」と話しました。

金沢市・・中高生ら次々

石川県では、金沢市のJR金沢駅東口広場で、原発再稼働反対や原発ゼロを訴える行動が行われ、30人が参加しました。昨年(2012年)7月6日から毎週続けられ、41回目を迎えました。

参加者らが「原発は必要?いらない?」を質問するシールアンケートに取り組み、通行人と対話。原発について思うことや自然エネルギーヘの転換について意見を交わしました。

アンケートに応じた人からは「福島の事故を見て原発は怖い。自然エネルギーの方がいい」(女子中学生のグループ)、「すぐに原発をなくすことができるのかわからないけど、なくす方がいい」(男子高校生)などの意見が寄せられました。

行動では首都圏反原連のリーフレットも配布し、手作りのプラカードも持ち寄ってアピールしていました。

新潟市・・桜の日本残す

新潟市では「なくそう原発新潟市民ネット」の36回目の行動が新潟駅近くの石宮公園で行われ、市街をデモ行進しました。

集会では「各地で地震が頻発しており、日本が地震列島だということがよく分かる。それなのに再稼働しようとしているのは許せない。原発で金もうけしてもあの世まで持っていけない。美しい桜が咲く日本を残すために原発をなくそう」「子どもには絶対被災させない。これだけは譲れない。市民ネットに結集する人は原発をなくしたいと真剣に考えている人の集まり。市民のみなさんもいっしょに行動しましょう」との発言が出ました。

恒例の替え歌で「ホワイトビル・ゲンパツ」(元歌「ブルーライト・ヨコハマ」)を「いつものように安全神話ゲンバツ ホワイトビルゲンパツ 私はだまされないあの日から 大地震大津波小舟のように ゲンパツゆれてゆれて壊れて放射能」と合唱しました。

福井市・・各地と連帯し

関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に反対する毎週定例の抗議行動が、同社の地域共生本部がある福井市内のビルの前で取り組まれました。

中国電力の上関原発建設計画がある山口県から参加した男性(27)が「山口と福井で原発をやめさせる運動を連帯してやりましょう」と呼びかけ、拍手に包まれました。

別の参加者からは、映画「日本の青空」シリーズの3作目となる「渡されたバトン~さよなら原発~」の試写会(5月16日、県教育センター)などが紹介
されました。

長野市・・「流されない」

長野市では、毎週金曜日の原発ゼロ・再稼働反対をもとめるデモ行進が、長野駅までおこなわれました。

飛び入りの参加者や「がんばってください」と激励してくれるお母さん、デモを見て拍手してくれる通行人の姿がありました。

昨年7月27日から始まった長野市での金曜デモ行進に、ほぼ毎回参加している池田みゆきさん(56)。最初から最後までコールを行い、参加者をリードします。「政治には無関心だったけど、一般の主婦が命の大切さ、生きることの大切を訴え、声をあげていることに共感して行動に参加するようになりました。黙っていて政府の言いなりになるのではなく、流されずに自分の意見を表明し続けたい」と話します。

同行動は次回で40回目になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です