福島第1用資材置き場・・100トンクレーン転倒
東京電力は5月12日、福島県楢葉町にある資材置き場の100トンクレーンが同日午前10時20分に転倒したと発表しました。福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)構内で使用する資材などの積み替えを行うもので、クレーンが転倒した際、運転をしていた作業員が割れたガラスで手のひらを切ったといいます。
また、10日午前10時35分ごろ、福島第1原発構内で作業員が作業を終えて休憩所に向かう際、車両のドアに右手薬指を挟んで負傷しました。同日午後1時に救急車でいわき市にある福島労災病院に運ばれ、医師の診察を受けたといいます。
10日午前9時16分ごろには、福島第1原発の動力用電源盤の一つで異常を知らせる警報が発生し、さらにそれにつながる二つの動力用電原盤で漏電を知らせる警報が発生しました。しかし、警報発生に伴って停止した機器は確認されていないといいます。
警報は午前10時10分に復帰したとしており、原因を調査しています。
原子力規制委の2審査会を開く
原子炉や核燃料物質の安全性に関して審議する原子力規制委員会に設置された二つの専門審査会(原子炉安全専門審査会・核燃料安全専門審査会)の初審査会(第1回合同審査会)が5月12日、合同で開かれました。
原子炉安全専門審査会の会長には、2011年の福島第1原発事故の発生時、原子力安全委員であった代谷誠治京都大学名誉教授を選任。核燃料安全専門審査会の会長には、元原子力学会会長の田中知東京大学大学院教授が選任されました。
両審査会は、国内外の事故トラブルや規制動向に係る情報の分析を行い、助言などを行うことになります。
(原子炉安全専門審査会審査委員名簿【PDF:46KB】、核燃料安全専門審査会審査委員名簿【PDF:47KB】=各名簿はクリックで見られます)
(「しんぶん赤旗」2014年5月13日より転載。カッコ内は、山本雅彦)