環境省は5月17日、東京電力福島第1原発事故の除染で出た汚染土を保管する中間貯蔵施設の建設に向け、帰還困難区域にある福島県大熊町の候補地で地質などを詳細に調べるボーリング調査に着手しました。地盤の硬さや地下水脈などを調べ、候補地を絞り込む際の判断材料とします。
中間貯蔵施設は、同県の双葉、楢葉両町でも建設を計画していますが、ボーリング調査に入るのは大熊町が初めて。同省は2015年1月の廃棄物搬入を目指しています。
調査地点は、福島第1原発から南西に2~3キロ離れ、震災前はスポーツ施設として使われていた町有地。放射線量が高い帰還困難区域に指定されているため、作業員は白い防護服を着用して調査に当たりました。
建設候補地は大熊町に6カ所、双葉町に2カ所、楢葉町に1カ所あります。同省は地権者の同意が得られた地点から順次、ボーリング調査を進めていく方です。