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内部被ばく計30人に・・茨城・東海村放射能漏れ

日本原子力研究開発機構と高・エネルギー加速器研究機構が共同運営する加速器実験施設(J‐PARC、茨城県東海村)の放射能漏れ事故で、原子力規制庁は5月26日、新たに24人の研究者らの内部被ばくを確認したと発表しました。内部被ばくが判明した人は計30人となりました。同庁は「加速器の実験で、これだけ多数が被ばくを受けた例は記憶にない」としています。

同庁によると、新たに判明した24人の被ばく線量は0・1~1・7ミリシーベルト。事故以降、施設に出入りした55人のうち49人まで測定が終わり、19人は検出限界未満でした。

また、放射性物質が飛散した原因と考えられている陽子ビームの異常出力は、陽子の量を調節する電磁石に過大な電流が流れたことによる可能性が高いことが判明しました。

同機構などによると、事故は23日午前11時55分ごろ発生。加速器で生成した陽子ビームを標的の金に当てて素粒子を発生させる実験の最中、装置の誤作動でビーム出力が400倍に上昇。発生した放射性物質が施設内に漏れ出しました。

研究者らはこの後も実験を約4時間20分継続し、施設内の放射性物質をフィルターの付いていない換気扇で外部に放出。当初、放射線管理区域外への漏えいはないと判断していましたが、24日夜になって区域外への漏えいに気付き、原子力規制委員会に報告しました。

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