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震災・原発 「収束」に程遠い 福島に衝撃・・市川耕太さん(22)

「福島の原発事故は終わって(収束して)いない。復興は全然進んでいない」。横浜市に住む市川耕太さん(22)は5月の連休、日本民主青年同盟の全国青年ボランティアセンターが呼びかけた、福島県内での被災者支援活動に参加しました。

「福島で見たことは、収束とは程遠い現実でした。政治を変える必要がある」と話します。

2泊3日の福島での活動。1日目は南相馬市小高区でのフィールドワーク(野外調査活動)。小高区は警戒区域から避難指示解除準備区域などに再編されて1年余が経ちました。ほとんどの地域で昼間は滞在できるものの夜の宿泊はできません。

地震や津波で崩壊した家屋などは放置されています。ライフラインが復旧していないため手付かずです。「廃虚の状態で3・11から何も変わっていない。時間が止まったまま。復興を妨げている最大の障害が原発事故のもたらした放射能汚染だと実感しました」

仮設住宅で避難生活を送る浪江町からの被災者の訴えに衝撃をうけました。

「俺は何も悪いことをしていない」と繰り返し話す元原発労働者。「内臓が悪く通院している。何度も手術をした。悪いことは何もしていないのに…」

70代の男性は「これから家を建てることもできない。なるようにしかならない」とあきらめ顔。「家族ともバラバラになり、友人とも離れ離れ。仮設では話し相手もいない。やることがない」とさびしそうでした。

「被災者は今後何年たてばどうなるのかイメージすることができない。展望がなく不安に思っています。僕はその被災者の思いを心に刻んでおきたい」と市川さん。

今、友達などにボランティア活動で知った福島の現状を語っています。「語ることで『俺も行ってみよう』と思ってもらえたらうれしい」と、8月に再び福島でボランティア活動をする予定です。

市川さんは、福島でのボランティア体験を通じて「収束宣言を撤回させること。即原発ゼロ」の日本共産党の主張に共感しました。

パソコン・ネットワークなどを専門学校で学ぶ市川さんは、インターネット選挙解禁を歓迎します。「自分の専門知識を役立てることが出来ればうれしい」と語り、目前の参院選挙で日本共産党を応援し、躍進させるために活動したいと思っています。(菅野尚夫)

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