日本原子力研究開発機構は6月3日、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)でシステム故障が発生し、一時原子炉の情報が国の防災ネットワークに送信できなくなったと発表しました。同機構が原因を調査しています。
原子力機構や原子力規制庁によると、システム故障が発生したのは3日午前0時すぎ。格納容器内の温度や圧力などのデータを送信するサーバーの電源が切れたため、約4時間にわたり原子力安全基盤機構が運用する国のシステムに情報が表示されない状態となりました。
原子力機構はこの間も原子炉の状況を把握し、異常はなかったとしていますが、原因は分かっていないといいます。
「もんじゅ」をめぐっては、機器1万点近くで点検時期の超過があったことが判明。原子力規制委員会は点検が完了し、再発防止が徹底されるまで運転再開の準備を停止するよう命じていました。