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関電説明に疑問次々・・福井県原子力安全専門委が会合

福井県が設置する県原子力安全専門委員会は6月12日、会合を開き、関西電力から説明を受け、質疑を行いました。7月に施行される新規制基準に照らした大飯原発3、4号機の適合性確認、東京電力福島第1原発事故をふまえた安全対策、若狭湾沿岸の津波堆積物調査結果について、委員から疑問点が相次ぎました。

新規制基準で新設された「意図的な航空機衝突への対応」については、委員から「航空機衝突で、どこまで破壊されるかシミュレーションしているか」との質問が出されました。関電側は「評価は今後していく予定だ」と答えるにとどまりました。

関電は、福島事故を踏まえた安全対策では、免震重要棟を2015年度の運用開始に向けて着工したとし、大飯3、4号機へのフィルター付きベント設備の設置も同年度完了に向けて詳細設計中としました。しかし、関電の説明書では、このフィルターも、セシウムやヨウ素を「低減」するにとどまります。

委員からは「福島事故でも今一番問題になっているのは汚染水だ。注水すれば必ず汚染水が出るが、対策を考えているか」との質問が出されました。関電は汚染水の浄化にゼオライトという物質を備えるとして「1トンほど手配中だ」とし、海洋汚染を想定した対策も「準備している」と答えました。

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