首都圏反原発連合(反原連)は6月21日、首相官邸前と国会・霞が関周辺で抗議行動を行い、2000人(主催者発表)が「即時原発ゼロ」「再稼働反対」を訴えました。
原子力規制委員会が再稼働ありきの新規制基準を決定。自民党は参院選公約で「再稼働」を明記しました。1年ぶりに官邸前行動に参加した横浜市の男性(29)は「自民党が再稼働を公約したと聞いて、怒りながらネットで調べていたら、官邸前で抗議行動が続いていた。また参加して、再稼働を断念させたい」と語りました。
東京都杉並区の会社員の男性(43)は「新規制基準はいいかげんだと思います。大事故が起きたら、人間の力ではどうにもできません」。久しぶりに参加した豊島区の男性(25)は「ニュースで再稼働をめぐる動きを見て、来ました。再稼働を参院選の公約にした自民党には腹が立ちます」。
日本共産党の笠井亮衆院議員、吉良よし子都雇用と就活対策室長が参加しスピーチしました。
各地で“原発いらん”
自民党が参院選公約に「原発再稼働」を明記し、高市早苗政調会長が「原発事故で死亡者はいない」と発言するなか、6月21日、全国各地で官邸前行動に呼応した「原発なくせ」「再稼働反対」の行動が取り組まれました。
秋田・・原発輸出? もぞこぐな
秋田県の「さよなら原発県民アクション」は、秋田市中通の仲小路などをデモ行進し、「原発再稼働ゆるさない」「原発輸出とんでもない」などと唱和しました。初参加者を含む33人が参加。「原発輸出? もぞこぐな(妄言をいうな)」などの短冊を飾りつけたササ竹を手にして行進しました。
大館市でも、原発ゼロを求める金曜日大館行動が行われました。
京都・・誇れる日本 100年後残す
来週で丸1年を迎える関電京都支店前(京都市)のアピール行動には、雨をついて100人が参加しました。
「初めて来てみた」という女性(40)=京都市左京区=は、原子力規制委員会が大飯原発の運転継続を認めたことや安倍首相が再稼働、原発輸出を推進することに対して「安倍さんは暴走気味。100年後に誇れる日本を残すために、国民の声を聞いて原発ゼロの決断をしてほしい」と話していました。
岡山・・核燃料処理 技術もない
原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会は、44回目の金曜行動に取り組みました。今回は、岡山市の表町商店街をデモ行進し、市民にアピールしました。
2歳の子どもの手を引いて、デモを見ていた女性(32)は「原発の再稼働には反対です。もともと、使用済み核燃料を処理する技術もないのに、原発をつくるべきではない」と話しました。