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MOX燃料って?・・原発使用済み核燃料を再処理

13-07-01mox関西電力高浜原発にMOX燃料を搬入したけど、MOX燃料ってどんなものなの?

A 原発の使用済み核燃料を両処理して取り出したプルトニウムとウランの酸化物を混ぜた燃料のことだ。Mは混ぜたものという意味のMixed(ミックスド)、OXは酸化物という意味のOxide(オキサイド)から取ったものだ。

Q 使用済み核燃料にプルトニウムが合まれているのはどうして?

A 原発で使うウラン燃料には、ウラン235といって核分裂する(燃える)ものと、ウラン238といってそうでない(燃えない)ものが含まれている。ウラン235の割合は少なくて、ウラン238が圧倒的に多い。そのウラン238が原発を運転している間に中性子を吸収することで、燃えるプルトニウム239になる。

Q MOX燃料がフランス製なのはなぜ?

A 日本政府は使用済み核燃料を全量再処理してプルトニウムを取り出し利用する「核燃料サイクル政策」を推進しており、再処理をフランスに委託してきた。フランスからはMOX燃料だけでなく、近づいただけで生命の危険がある「高レベル放射性廃棄物」も返されて来ている。日本も青森県六ケ所村に再処理工場を建設して試験を行っているが、トラブル続きで行き詰まっている。

Q MOX燃料を使うプルサーマル発電に問題はないの?

A プルトニウムは、ウランよりはるかに高い放射能を持っている。MOX燃料はウラン燃料より低い温度で溶けやすいため炉心溶融の危険性が高まるといわれている。核分裂反応を抑える制御棒の利きが悪くなるなどの危険性が指摘されている。福島第1原発事故で炉心溶融を起こした3号機はプルサーマル発電中だった。政府と電力会社は核燃料サイクル政策の柱となっている高速増殖炉「もんじゅ」の見通しが立たない中、プルサーマル発電を躍起になって進めようとしているが、ただちにやめるべきだ。

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