東京電力福島第1原発2号機タービン建屋海側のケーブルなどを通す配管で採取した水から高濃度のセシウムなどが検出された問題で、東電は7月28日、同じ26日に採取した水からトリチウムが1リットル当たり870万ベクレル検出されたと発表しました。法定基準に比べ145倍の濃度で、高濃度汚染水がたまっていることが改めて確認されました。
この配管は海から直線で約50メートルの場所にあり、周辺の観測井戸で検出された高濃度汚染水の流出源の一つである可能性が指摘されています。東電は「事故当時の汚染水がとどまっている」と説明していますが、地下の汚染状況は十分把握できておらず、拡散の経路も解明されていません。
東電によると、同じ水からはセシウムが1リットル当たり23億5000万ベクレル検出されています。また、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質も同7億5000万ベクレル含まれていました。