東京電力福島第1原発で放射性物質に汚染された地下水が増え続けている問題で、政府・経産省の汚染水処理対策委員会事務局は8月8日の同委員会に、原子炉建屋に流入する手前の地下水をくみ上げて海に放出することを緊急策の一つとして提案しました。同委員会で、今後論議をしていく予定です。
汚染地下水の海洋放出は漁業関係者などが認めていません。今年5月に東電が地元の漁業者に説明した時も、風評被害を心配する声や、そもそも抜本的な汚染水対策となるか疑問だという声が相次ぎました。政府の動きは、これらの声を無視するもので、東電が狙う汚染水の海洋放出にお墨付きを与えかねません。