東京電力は8月12日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で作業員10人の頭部や顔面が最大で1平方センチ当たり10ベクレルの放射性物質で汚染されたことを確認したと発表しました。熱中症対策で行っているミスト(霧)の汚染が原因とみて調べたものの、元の水には特段の汚染はなかったとしています。
東電によると、12日午後0時33分ごろ、福島第1原発免震重要棟前に設置されているダストモニターが設定値(1立方センチあたり0・0001ベクレル)を超える大気中の放射線量を検出し、警報が発生しました。調査したところ、免震重要棟の前でミストを噴霧しており、そこでバスに乗るために待機していた10人について測定した結果、頭部や顔面に放射性物質が付着していることがわかりました。ホールボディーカウンターでの検査で、放射性物質の内部への取り込みはなかったといいます。
免震重要棟前は、現在全面マスクの着用が義務付けられておらず、10人は全面マスクをしていませんでした。東電は、午後0時48分に全面マスクの着用が義務付けられていない領域での着用を指示しました。
汚染原因については調査中だとしています。