関西電力は8月14日、国内で唯一稼働中の大飯原発3、4号機(福井県おおい町)のうち、4号機の運転を9月15日に停止して定期検査に入ると原子力規制委員会に申請しました。3号機については9月2日に定期検査に入ることをすでに申請しており、両機が停止すると、およそ1年2カ月ぶりに、国内のすべての原発が運転を停止することになります。
法律で原発は、本格運転開始から通常13カ月以内に定期検査を受ける必要があります。
東京電力福島第1原発事故後、定期検査を受けるため全国の原発が次つぎと停止。昨年5月5日に全原発が運転を停止しました。しかし、安全対策を二の次に政府が同原発の再稼働を決定。3、4号機はそれぞれ昨年8月3日、同16日に営業運転を開始しました。
その後、新規制基準が策定されましたが、規制委は新基準施行前の段階で「直ちに安全上重大な問題が生じるものではない」などとして、運転継続を容認しました。しかし、同原発をめぐっては敷地内の破砕帯(断層)が活断層ではないかと指摘されており、規制委の5回目の評価会合が19日に開かれます。